尾崎世界観『苦汁100%』を読んだ
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会社の昼休みに渋谷TSUTAYAに行くのが割と日課になってて、
そのとき偶然発見した尾崎世界観の『苦汁100%』
読むダス。無駄にサイン本ゲットした。 pic.twitter.com/w6svaWxPF7
— にっけ (@nikke_1925) 2017年5月25日
そのときちょうどサイン本が最後の一冊で、
「これは買うしかない」と思って即購入。(本屋に通う生活してて良かった!ラッキー)
スキマ時間使って読み進めて、
3日くらいかけて読み終えたので、
ブログでも書いておこうかなーと思います。
昔から僕は自分の言葉で文章を書くってのが苦手で、
小さい頃の読書感想文とかも、
ネットで検索して出てきた言葉をそのまま使ったりだとか、
あらすじばっかりを書いちゃったりだとか、
とにかく人の言葉を借りてばっかりの人生だったような気がしてます。
そしてそれは今も割とそう。
文章ってのは人にものを伝えるための手段で、
相手に伝わらなくちゃそれはきっと意味のない文章なんだっていう考えが僕の中にずっとあって、
きっとそのことが僕に文章を書きづらくさせてるのかなあと思ってる。
そもそも自分には別に伝えたいことは無くて、
良い本を読んでも、
良い映画を見ても、
自分の中で「良かった」と思えればそれだけで良くて、それだけで完結する。
良さを他人に伝えたいとかいう気持ちが芽生えたりすることは昔からあまり無いんだよね。
そんな僕がなんでブログなんかやってるんだって話で、
伝えたいことがないんだったら文章なんか書くなよって話なんだけど、
でもどこかで文章を書きたい気持ちもきっとあって。
伝えたいわけじゃないのに書きたいってなんなんだろうって考えるんだけど、
生きていくと自分の中に膿みたいなものがどんどん溜まって行っていて、
その膿みたいなものを頑張って絞り出そうとしてるんだけどなかなか普通の生活では絞り出せなくて、
その絞り出す作業ってのが今これを書いてる時間なのかなとか思った。
膿っていう表現だと悪いもののような感じだけど、
もしかしたら良いものかもしれない。ザーメンとか。ダメか。
こんなブログみたいな軽い文章じゃなくて、
もっと重い、もっと責任のある(見られる人が多いという意味で)、
曲や連載を書くのが彼の仕事で、
別に何も溜まってないのに、絞り出さなきゃならないときもあるのが、
きっと仕事ってやつなんだよなあ、とか考えながらこの本を読みました。
そんな「苦汁」を舐めながら生活をしているクリープハイプのフロントマン、尾崎世界観の仕事と私生活が赤裸々に綴られた『苦汁100%』。
相変わらずひねくれてたり、意外とまっすぐ生きていたり、
やっぱり仕事は忙しいんだなあって思ったり、
毎日お酒飲んでるなあこの人は、って思ったり。
本当の本当の内面はこんな本には書かないんだろうけど、
内面のほんの一部でも、切り取って見れたのは良かった。
なんか久しぶりにあの黄色いブログを読んだような気持ちがして嬉しかった。
やっぱり好きな人のこういう内面を知れるってのは、素敵なことだ。
女性と上野動物園行った話とかしれっと書かれてたりしてにやっとしたりした。
ファンはぜひ。ファンでなくてもぜひ。
『苦汁100%』、オススメです。
読んだ人はわたしも読んだよ!みたいなリプライくれると嬉しいな。
ぜんぜん関係ないけど最近ライブで、フェスでも「5%」たくさんやってくれるよね。好きだから最高。