ポケモンオタクが、2016年を通してこれからのポケモンについて考える。その②

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こんにちは。
先日のフリースタイルダンジョンでHIDADDYのドラクエネタに対してCHICOが破壊光線で返したのが嬉しかった「ぬ」です。

前回に引き続きポケモンのことについて書いていきます。前回記事も併せてご覧ください。

ひゃくごじゅういちのおもいで

 

 

ポケモンGO配信開始

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7月22日、突如として配信された「ポケモンGO」

配信開始と同時にDL数は増え、あっという間に社会現象と呼んでも差し支えない規模の盛り上がりを見せました。

今回はポケモンGOがヒットした2つの要因を通して、ポケモンのことを考えてみようと思います。

要因①:配信形式

スマートフォンアプリという形は「かつてはポケモンをしていたけど今はしていない」人たちが再び直接ポケモンに触れるハードルをとても低くしてくれました。と言うのも、「赤緑VCは皆の記憶の淵からポケモンを蘇らせた」という話を前回したのですが、その人が再びポケモンに直接触れようと思うと結構負担がかかるんです。

ハードとソフトを揃えるのにお金はかかるし、プレイには時間がかかります。

ちなみに2DSと赤緑VCどちらかを揃えると約12,000円ほど。動画やSNSに触発されて興味が沸いたからやってみようかな、という人が買うには少しお高めですよね。

RPGという性質上、始めるからには最低でもシナリオをクリアするまでは遊びたいもの。時間もそれなりに取られます。

それらの問題を一挙に解決したのがアプリという形。無料でお手軽。時代に即しています。

これがアプリではなく3DSソフトだったり、ポケットピカチュウ(※1)やポケウォーカー(※2)みたいなデバイスだったらここまで普及していなかったでしょう。

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※1 1998年に発売された万歩計型の携帯ゲーム。歩くことでポイントを稼ぎ、画面上のピカチュウと仲良くなるというもの

※2 2009年に発売された「ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー」に同梱された万歩計型の携帯ゲーム。ゲームと連動することで、全てのポケモンを連れ歩くことができた。余談だが、当時僕はこのポケウォーカーを神戸の中華街で落とした

 

要因②:登場するポケモンの制限

ポケモンGOは「ポケットモンスター」で登場したポケモンのみが出てくる仕様(※3)なのですが、これが非常に良かったと思います。

というのも、ポケモンGO配信時には約720種のポケモンが存在していました。もしもポケモンGOに720種全てが実装されていたらどうなっていたでしょう?

十数年ぶりにポケモンを楽しむという人がポケモンGOを始めたとき、自分の知らないポケモンが500種以上増えていたら、どうでしょう。151匹の仲間たちと再会を楽しむためのハードルすらぐっと上がってしまうと思います(ポケモンGOに全種のポケモンが出なかったのはモデリングや容量の問題でしょうけど、結果的によかったなということで)

※3 12月13日のアップデートでピチューを始めとする一部のポケモンが新規実装されている

 

また、これは最近ポケモンを好きになってくれた人にとっても良い効果をもたらしたと考えています。

最近ポケモンを好きになったという人は、どうしても昔のポケモンに触れる機会が少ないのです。なぜなら、好きになったきっかけであろうアニメ、ゲーム、漫画などでは新規で登場したポケモンが活躍することが多いからです。

しかし、ポケモンGOでは彼らの知るポケモンが出てきません。20年前のポケモンはポケモンGOによって新しいポケモンとして彼らの前に現れたのです。

こうしてポケモンGOは懐かしさ新鮮味、全く正反対の要素を取り入れることに成功したのです。

 

ポケモンGOは「全年齢対象ゲーム」

誰かと遊べる。誰とでもあそべる。

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「ポケモン 親子」で検索してもいい感じの画像がなかったので、ポケモン界最強の親子の画像を用意しました

以前、僕がポケモンGOをするために外を歩いていると、同じくポケモンGOをしている親子を見かけました。若いお母さんが幼稚園児くらいのお子さんにポケモンの名前を教えていたのです。

ポケモン赤緑が出た当時10歳だった子が今や30歳になる年ですから、そういう光景も不思議ではないですよね。

ポケモンは誰とでも無理なく遊べるんです。親子でもいい。友達とでもいい。恋人とでもいい。夫婦でもいい。

ゲームというもの、そのものがそういった性質を持っていますが、その中でもポケモンは群を抜いて親しみやすさを持っていると思います。

ポケモンGOはそんなポケモンの持つ素敵な部分を顕在化させてくれたゲームなんです。

 

次の更新ではポケモンSMについてお話する予定です。年内には完結できるよう書き進めます。それでは。

 

 

番外編:ポケモンGOはいけないゲーム?

ポケモンは悪くない

悪い部分から目を背けるわけにもいかないので触れておかねばなりません。
ポケモンGOはその爆発的なヒットの影に様々な問題を抱えました。これについて、僕の考えを述べておきます。

  • ながら運転
  • ポケストップでの騒音、ごみのポイ捨て
  • 道に飛び出す、侵入禁止場所への立ち入り

などなど。ポケモンGOをしながら運転していたことが原因となった交通事故も残念ながら多く発生しましたね。

しかし、これらの問題は全てユーザーのモラルの問題でしかないと考えています。

「運転中のスマホ操作が厳罰化されているのにながらスマホによる交通事故が減らない。一刻も早くアプリの配信を停止すべきだ」

なんて暴論まで飛び交う始末。

酒気帯び運転の件数が減らないなら禁酒法を掲げますか?

殺人事件の凶器に包丁が使われたら磨製石器で料理する時代に逆戻りしますか?

「ポケモンGOに夢中の子供が道路に飛び出す危険性がうんぬんかんぬん」

みたいなことを言う人もいました。

前述のとおり、ポケモンは皆で遊べるゲームなんです。ゲームの楽しみ方は子供が創造すべきですが、遊び方は大人がきちんと教えてあげなければなりません。一緒になって楽しんだっていいんですから、簡単なことですよね。

コンテンツを殺すのはオタク

これはポケモンに限った話ではありませんが、ユーザーやファン、サポーターの母数が増えれば起こる問題の数も比例して増えます。

僕たちは大好きなものをより良く、長く楽しむべく、まずは自分の行いを省みるべきだと思います。

ポケモンに関して言うと、

ポケモンGOが世間一般で大流行したとき「今まで自分たちがポケモンをしているのを見て気持ち悪いと蔑んでいた連中が手の平を返してポケモンGOをしているのが気に食わない」といった意見をSNSで見かけました。

気持ちは分かります。どこにだってこういう趣味に対して良く思わない人がいますから。

でも、今までそういう態度をとっていた人がポケモンを楽しんでくれる、というのはコンテンツにとって大きなプラスなのです。ならば僕たちは彼らを歓迎し、一緒に楽しむべきなんです。

彼らを拒絶すれば、コンテンツとしての成長の機会を奪ったことになるのです。

更に言えば、彼らが元々ポケモンをする自分たちを蔑んでいた理由はなんでしょうか。その理由はポケモンにあるのでしょうか。きっと違いますよね。

コンテンツを殺すのも更に成長させるのも僕たちなんです。いつだって胸を張ってポケモンが好きだと語れるポケモンオタクでありたいものです。

2016.12.20 ぬ