リスクを負わない生き方は不幸になる。安定を求めて大手メーカーに入社した2年目社員が今感じること。

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最近、自分自身のリスクを負わない生き方について、見直すべきなのではないかという思いが強くなってきました。
 

筆者の現状

2015年、国立理系大学院を修了。従業員数(連結)2万人、売上5千億円くらいの規模の大手メーカーに研究開発として勤めています。社会人2年目です。今の会社には人よりちょっと多い給料と安定だけを求めて入社しました。

社会人2年目に突入した筆者が、仕事の現状や過去の進路選択について今感じていることをまとめてみようと思います。
 

進路選択について。就活時のあれこれ

私の就活はと言えば、厳しい道でも夢にチャレンジするべきなのか、安定した場所にいながらできる範囲で夢に挑戦していくのか、ということに悩み続けた期間でした。だいたい皆が就活を始める1年前くらいから悩み続けていました。具体的には、一念発起アニメ業界で働くか、今までの経歴を活かしメーカーに就職するか、という2つの進路で迷っていました。

アニメ業界への就職を選ぶ場合、実制作に携わる制作会社で働きたいと思っていたので、現在勤めている会社と比較すると給料も休日もおよそ半分になることが予想されます。過酷な労働環境で、実力が認められずステップアップが望めなければ、歳を取ってからも続けていけるような仕事ではありません。この選択には大きなリスクが伴います。

結果、アニメ制作会社からも内定を頂いていましたが、現在勤めている大手メーカーへの就職を決意しました。創作活動は個人でもできるので空いた時間に趣味として続けつつ、仕事はきちんとした(という言い方は語弊がありますが)安定した職に就こうと考えたのです。仕事をしながら趣味で小説を書いて、万に一つでも賞が取れたらいいな……そしていつかはアニメの脚本家に……なんていう密かな夢を漠然と描いていました。

進路選択の主な理由は上述の通りですが、今思えば研究室の同僚や親族からの目など世間体を気にしていた部分もあったかもしれません。

さて、そんな私が就活の際どのような基準で企業を選んだかということですが、ポイントは下記2点のみでした。

・老後まである程度保証された人生を送れること
・趣味に十分な時間を取れること

つまり、そこそこお給料が良くて、安定してそうな大手メーカーであればどこでも良かったんです。趣味に集中するために、仕事ではリスクを負わなくて済むことを目的として今の会社に就職しました。
 

安定を求めて就職するとどうなる?

めでたしめでたし、国立理系大学院卒という学歴を活かして無事大手メーカーに就職することができました。……が、現在私の趣味を脅かすいくつかの問題が起こり、2年目にして会社を辞めたい欲が高まっているので、その現状をここに記したく思います。

問題その1.毎日2~3時間程度の残業
当然のことですが、同じ会社でも部署によって、また時期によって忙しさにはかなりのばらつきがあります。私が所属するチームでは開発中の商品が上市に向けて量産ステージへ入り、現在私は一日2~3時間、月40時間程度残業しています。さらに多くの仕事を抱えている先輩方はもっと遅くまで働いています。おそらくこの先1年はこの生活が続くでしょう。一方で同じ開発職であっても部署が違えば今は暇で毎日定時という同僚もいたりします。こればっかりは会社に入ってみないとわからないです。
毎日2~3時間程度の残業、これが日々の趣味の時間を奪っていきます。(忙しい時期でもこの程度の残業時間というのは世間的にはホワイトなのかもしれません……その意味では就活時のポイントの2つ目はギリギリ満たせているのかな……)
ただ、これに関しては本当に小説を書きたいなら睡眠時間を削ってでも書くと思うので、まぁ些末な問題です。重大な問題は次のほうで、それが今日の本題です。(ようやくかよ!)

問題その2.精神的に不幸になる

私のようにリスクを負わないことを目的として会社に入ってくる社員、すなわち成長しない社員がたくさんいると会社はダメになります。なので会社は社員が成長し続けるように仕向けます。

多くの企業では、キャリア面談なるものがあります。5年後10年後にどうなっていたいか、そのために今何をやるのかを、上司と話し合って決め、約束するのです。例えば「この通信教育を受けて○○のスキルを身に付けます」とか「年何回以上セミナーに参加して○○の知識を身に付けます」とか、そういう具体的な目標を毎年もしくは半期に1回くらいの頻度で決めさせられます。もちろんこれらは名目上自己啓発に当たるので、業務外に時間を割いて取り組まなければなりません。これらの目標を実現できたかどうかが後々の評価(給料)にも影響してくるので、仕事で自己実現しようとは思っていない私のような人間にとって、かなり圧力を感じるものでした。

リスクと言うのは人生がかかったような大きなことに限らず、些細なことでもです。例えば、自分には少しハードルが高いなと感じる仕事があったとき、進んで手を挙げる気にはなれません。極力仕事を増やしたくないですし、失敗して上司に怒られるのも嫌です。なぜかって?そもそもこのルートは、大前提として就活の時にリスクを負わないために選択したルートなのですから。
なので、なるべくリスクを避けてできる範囲のことだけをやっていたいと思います。そういう目的でこの会社に入ったのですから。しかし、そのような姿勢でいると人は全く成長しません。そして会社はそれを許しません。キャリア面談の例からもわかるように、成長しない社員に会社は厳しいです。

そうした圧力の中に身を置き続けていると、次第に心が疲弊してきます。「企業の中で成長しようとしない存在は異質である」という相対的な視点と、「努力せず成長しないため仕事に必要な実力がない」という絶対的な視点の両方から、自信を失ってしまうのです。

私自身、自信を失いました。いつもその場しのぎで生きてきたので、もともとハリボテレベルの自信しかなかったのも問題ですが(笑)
そうなるともう、仕事以外のことをやっている時も仕事の不安が付きまとい、自分の時間を楽しめなくなります。精神的に不安定になっていると感じます。精神的に不安定な状態では趣味に打ち込むことができません。貴重な休日の時間が、仕事の悩みや転職について考えていたら終わってしまっていたなんてこともよくあります。
また、精神的に不幸になると生きる気力みたいなものがどんどん減って、今できる範囲の仕事すらやるのがつらくなってきます。この先40年この状態で生きていけば、いずれ精神的に限界がきて、結局今の安定すら手放す結果になる予感がします。(就活時のポイントの1つ目が脅かされていると感じます)
 

リスクを負わないと不幸になる

以上の経験から、私はそう結論付けました。やる気がないことをやり続けていると不幸になるとも言えます。リスクを負ってでも成長したいと思えるもの、それくらいやる気があるものに毎日打ち込んで自信をつけていくことが、自分にとって幸福に繋がるのではと最近思うようになりました。会社にとっても当然そのほうが良いですよね。
理想論かもしれませんが、自分の夢とか、なりたい将来像にマッチしていて、仕事に全力で打ち込むことが自分自身にとってプラスになるということが実感できる会社を選ぶことが自然なのだと思います。

もう一つ感じたのは、リスクを負わなくて済む選択肢などないということです。就活時、私はリスクを負いたくないという思いで今の進路を選択しましたが、それが間違いだったと思います。どんな道を選ぶにせよ、どこかで必ず身を切らなければならない部分が出てきます。100%理想通りの職場などありません。何かを得るためには、必ず対価を払う必要があります。だったらなおさら、自分自身が「ここでなら」と思える場所で対価を払いたくありませんか?
 

以前の私と同じように、なんとなく「良い給料がもらえるから」とか「安定しているから」という理由で大企業への就職を目指している人は、それらの目的のために本当にやる気を出せるのか、今一度考えてみる必要があるかもしれません。仕事には人生の大半の時間を割くのですから。
 
たらたらと書いてきましたが、一言で言ってしまえば「仕事舐めてた」ってことになってしまうと思います。就活の失敗と言うより、もっと根本まで遡って今までの生き方とかを省みる必要があるかもしれないと感じました。これまでの人生を反省したいところではありますが、未熟さ丸出しの文章をこれ以上晒すわけにもいかないので、今日のところはこれで勘弁してください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
[https://nikkech.com/biography/post-3935/]
 
今回の記事に関連して、現在公開中の映画『名探偵コナン 純黒の悪夢』が進路選択の参考になるのではないかと感じました。
[https://nikkech.com/anime/post-17360/]