2014のアニソンを振り返って

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どうも修論執筆中のあいたんです。

明日から徹夜で実験の日々が始まるので、死にたくなって記事を書き始めました(正確にはこれを書き始めたのが2日前。実験も明日で終わりです!やったね!)。今週(先週)のテーマは【私と音楽】ということで、とりあえずアニソンについて書こうと思います。

 

 

2014のアニソンを振り返ろう!

今年も数えきれないほどのアニメが放送されました。それが意味するところは、同時にそのOP・ED曲、それから劇伴も含め、数えきれないほどのアニメソングが生まれ、私たちのもとに届けられたということです。今からそれを全部聴け!……というわけにはいかないので、2014年、筆者が特に推したい曲・アーティストをいくつか選び、まとめてみました。
 

2014良かった曲

『世界征服〜謀略のズヴィズダー〜』OP / 坂本真綾「Be mine!」

独特なコード進行にかっこいいバンドサウンドが乗っかった一曲。それもそのはず、この曲を提供したのはthe band apartのベース原昌和氏。原さんが坂本さんのファンだったことがきっかけでこのようなことになったようです。しかしストリングスも絡んで、きちんと坂本真綾の曲になっています。坂本さんは元々声優ではありますが歌手としての実力も確かで、ジャンル問わずマッチする歌声は非常に器用なイメージです。近年、音楽の垣根が徐々に下がってきていて、所謂ロック畑の人達がアニソンを歌う or 曲を提供する、ということが増えています。UNISON SQUARE GARDENNICO Touches the Wallsあたりがその代表格ですね。そういった傾向からも見逃せない曲として紹介させていただきました。
 

 
 

『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』主題歌 / 「M@STERPIECE」

アニメ『アイドルマスター』の劇場版主題歌です。本音を言うと、これはもう曲を聴いてほしいというよりアニメ本編を見てほしいんですよね。曲は動画の0:42~で聴くことができるのですが、ライブシーンの映像がとにかく素晴らしいので。実写ではできなくてアニメでできることの一つに、自由度の高いカメラワークがあります。例えば空中から被写体となるアイドルたちを撮影する場合、実写ならクレーンやワイヤーで吊るしたり…という方法はあると思いますが、それでもやはり動きには制限があります。しかし、アニメであれば(作画の難易度や手間が半端なく上がりますが)カメラを自由自在に動かすことが可能です。本作では、広いアリーナ全体をくまなく駆け巡るようなカメラワークで、アイドルたちの魅力が余すことなく引き出されています。

ここまでアイドルアイドルと連呼しておいて、実は筆者はアイドルに関しては全くの無頓着なのですが、このアニメを見て「アイドルとは何か」という問いに対する答えが少し見えた気がします。アイドルアニメの中でも特別な一本だと思うので、是非皆さんにも見てもらいたいです。
 

 
 

『たまこラブストーリー』ED / 北白川たまこ(CV.洲崎綾)「こいのうた」

アニメ『たまこマーケット』の劇場版主題歌です。曲は動画の0:18~なのですが、実はこれはバージョンが違っています。動画の曲は、映画のOPで流れる、たまこの父親豆大が歌っているバージョン。実はこの曲、豆大が高校時代、好きだった女の子(つまりたまこの母)に向けて作り、バンド演奏したラブソング、という設定があります。それだけでもロマンチックですよね。ちなみに豆大役の声優は、クレヨンしんちゃんの野原ひろし役で有名な藤原啓治氏です。改めて聞いてみると、こんなにイケメンな声なんですねぇ。

しかし、筆者がオススメしたいのはOPではなくEDのバージョン。パンク風の激しめなサウンドにアレンジされており、それにふわふわしたたまこの声を乗せるという、ギャップで聴かせるバランス感が絶妙な仕上がりになっています。映画の最後に素敵な余韻を与えてくれました。
 

 
 

『ガンダム Gのレコンギスタ』ED / ハセガワダイスケ「Gの閃光」

この曲のクレジットをチェックすると……なになに?作詞、井荻麟?と思ってGoogle先生に聞いてみると、なぜかアニメ監督「富野由悠季」がヒットするんですよねぇ笑

それもそのはず、井荻麟というのは富野監督が作詞を行う時に用いる別名義なのです。その他にもコンテを切る際は斧谷稔など、様々な名義を使い分けているようです。この人、どんだけマルチな才能なんだ……

着目してほしいのはもちろんその歌詞。富野監督は御年73歳。もうはっきり言っておじいちゃんです。そんな人が書いたとは到底思えない未来への希望を熱く歌ったストレートすぎる歌詞に筆者は胸打たれました。富野監督はこのアニメについて「子供たちに見てほしい」とコメントしました。富野監督から見たら25歳の筆者なんてガキもガキ、まだまだ子供です。この曲では、「明日のことなんて分からないからって動かないままなら始まらないから」と、とにかくスタートを切れと背中を押し、「その先に未来という閃光がある」と優しく包んでくれます。

ネットの発達によって、なんでも知った気になれてしまう我々世代は、実際にチャレンジすることの意味や大切さを忘れかけています。そんな、なんとなく先細りな感じのする現在の社会でも、腐らずに生き残ってほしい、チャレンジし続けてほしい、という富野監督の愛に溢れたメッセージが伝わってきます。富野監督は73歳になっても新作を作り、新たなことにチャレンジし続けています。その姿を見ると、勇気をもらえます。

 

 
 

2014良かったアーティスト

沢井美空

まずはこちらの2曲を聴き比べていただきたい。
 
『キルラキル』ED / 「ごめんね、いいコじゃいられない。」

 
『アカメが斬る!』ED / 「こんな世界、知りたくなかった。」

 
1曲目の「ごめんね、いいコじゃいられない。」は昭和アイドル歌謡のようなメロディ・アレンジが特徴的な一曲。一方、2曲目の「こんな世界、知りたくなかった。」は繊細でありながらサビのディストーションギターが印象的なロックバラード。まったく曲調の異なる2曲ですが、実はどちらも沢井さん本人が作詞・作曲したものなんです。いずれもアニメ本編の世界観と非常に良くマッチしており、作品の世界に深みを与えるのに十分な役割を果たしています。こうした多様性から、彼女のソングライターとしての能力の高さを窺うことができます。しかもこれでまだ21歳。この一年で知名度が上がり、今後が楽しみなアーティストです。
 
 

やなぎなぎ

もしかするとこの人はアニメ界隈でなくても知っている方がいるかもしれません。やなぎなぎ氏は、以前supercellというユニットにおいて、nagiという名義でボーカルを担当していました。後にソロデビュー、現在は多くのアニソンを歌っています。先日発売されたセカンドアルバム「ポリオミノ」にはこの一年にリリースされたアニソンが入っています。筆者は特にキレイめな曲が好きなので、お気に入りは動画の3曲目(1:03~)、『ブラック・ブレット』ED / 「トコハナ」です。多弦ギターを用いたヘビーなサウンドが熱い一曲です。
 

 
その他筆者お気に入りの曲、2年前にリリースされた『ヨルムンガンド』ED / 「ラテラリティ」。変拍子が使われており、こちらもかっこいいナンバーになっています。

 
 

澤野弘之

2014年、この人が劇伴を担当したアニメはいったいいくつあったでしょうか。今、この人は間違いなくアニメ界に欠かせない作曲家の一人です。ドラマ、映画等でも音楽を手掛け、過去にはドラマ『医龍-Team Medical Dragon-』のBGMで注目を集めました。劇伴としては珍しい歌入りの曲を多用するのが特徴です。当然劇伴なので作中の場面に合わせて様々なタイプの曲が作られますが、以前リスアニTVに出演した際のインタビューでは、自身の曲の共通点として「ソウルの部分でロックであること」を挙げていました。その言葉を代表するように、逆境に立たされていた主人公が逆転するような、ここぞ!という場面でかかる曲は迫力があり印象に残るものばかりです。
 
たとえばこの動画の1曲目「Before my body is dry」『キルラキル』のそれです。

 
こちらは来年2月に発売予定の澤野氏作曲のボーカル曲集です。3曲目(0:10~)でピアノを弾いているのが澤野氏本人。こんなかっこいい曲を作れて、ピアノも弾けて、なおかつ男前という……羨ましい。

 
 

【追記】分島花音

正直筆者自身も載せるかかなり迷っていたのですが、はてぶのコメントのほうに分島花音の名前を挙げてくれた方がいたので、やっぱり書いたほうが良いかと思いました。
今年放送されたアニメ『WIXOSS』のOPとして2曲をリリースした彼女。個性的でありながらキャッチーさを失っていない楽曲が耳に残りますよね。また、ソングライターとしてだけではなく、これらの難解な曲を歌いあげるボーカルも一風変わっていて独自の世界観を構築しています。さらに、チェロの演奏も得意としており、ライター・ボーカリスト・プレイヤーとして三拍子揃っているのは特筆に値します。ライブに足を運んでみたくなりますね。
 
『selector spread WIXOSS』OP / 「world’s end, girl’s rondo」

 
こちらはチェロを弾きながら歌う姿が印象的な一曲。プレイヤーとしての資質も魅力の一つです。
『selector infected WIXOSS』OP / 「killy killy JOKER」

 
 

総評

今年の傾向を読み解くと、ロキノン界隈のバンドが積極的にアニソンに関わりを持ったり、逆にアニメ界隈で重宝されているアーティストがロッキンやCDJに出演したり(記事では紹介できませんでしたがKalafinaLiSAなど)と…着実にボーダレス化が進んでいることが見てとれます。また、ジャンルの垣根が低くなることに伴い、アーティスト自身もマルチに活動できるような多様性が求められているのではないでしょうか。やはり、活躍されている方は音楽性に一定の幅を持ったアーティストなのではないかと思います。

こうした流れの中で、来年はどのようなアニソンが生まれていくのか、今から楽しみです。
 
 
2014年に放送・放映されたアニメについてもまとめたのでよろしければこちらの記事もどうぞ。
[https://nikkech.com/2014/12/anime/post-2008/]
やなぎなぎ ライブツアー2015(ポリオミノ) 渋谷公会堂 [Blu-ray]

澤野弘之 BEST OF VOCAL WORKS[nZk]

[https://nikkech.com/biography/post-3935/]