踊る大捜査線 【私が最も影響を受けた映画】
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映画というか、もともとドラマですが、一応映画もあるのでこれで。とりわけ劇場版が好きというわけでもないんですが 笑
「踊る大捜査線」は20代30代の人なら誰もが通ってきた道なんじゃないかという一大エンターテインメント作品。そんな作品をここに書く意味あんのかな、とか思いながら……しかも正直内容まったく覚えてないし 笑
それでも「Moon Light」を聴いていると、不思議と心の中に熱いものが湧き上がってくるんですよね。内容とかは覚えていなくても、その時の気持ちは意外と残ってるもんです。
社会や組織の上下関係の中で苦悩する人たちが描かれている本作。簡単に言えば大人がするいじめみたいなもんです。自分の子供時代はどちらかと言われたら完全にいじめられっ子だったので、社会的弱者が権力に物を言わせてる奴らに一泡吹かせるところが気に入って、組織の中で戦う青島や室井さんがかっこよく見えたんだと思います。
自分は小中と、親や先生をはじめとする大人に褒められるような、所謂「良い子」として生きてきた気がします。その延長でだらだら生きてきて、良い高校に受かりました。良い大学に受かりました。大企業に内定しました。けれど、自分の中でそのことをあまり価値のあることのように思ったことがないんです。もちろん嬉しいことだし、自分の力だけで生きてきた道じゃないんで親にも感謝してますが、常に何か足りない気がしていて、何を求めているのかは自分でもわからないんですけど、やっぱりどこか煮え切らない……
小学生だったか中学生だったか、僕が初めて「踊る」を見たとき、青島は誰が何と言おうと絶対信念を曲げない男だし、リスクがあろうと何の躊躇もなく飛び込んでいける人だって、子供ながらに肌で感じたのか、僕は絶対この人のようにはなれないだろうなぁ、と思いました。
そこで、少年が目を付けたのは管理官室井でした。室井さんは、本当は自分の中にも熱いものがあるってわかっているのに、青島という男がいないと一歩踏み出せない男なんですよ。子供ながらに、そういうところに魅力を感じたんだと思います。この人ももしかしたら自分と同じなんじゃないかって。世間一般で言う正しい道を歩いてきたけど、どこか物足りないと思っているんじゃないかって、そんな気がしたんです。それで、中学生の頃かな、「俺もいつか東北大を出て室井さんみたいな官僚になるんだ」と思ってました。割と真面目に 笑
そういう意味では影響を受けた作品かなと思ってます。
東大卒が圧倒的に多いキャリア組の中でいじめられる東北大卒の室井さん。
社会・組織という仕組みの中に取り込まれそうになりながら、それでも心の中で自分が信じた正義を忘れることは、きっとできない。