【画像あり】サブカルぶりたい大学生が今すぐにでも読むべき漫画10選+α
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みなさんこんにちは、にっけ(@nikke_1925)です。
今回は、「サブカルぶりたい大学生」にオススメしたい、
なるべくコアな漫画を10個集めてみました。
「ワンピース」「キングダム」等の人気の作品は、
意図的に外しており、また、
基本的に完結済みの漫画を選びました(一部例外あり)。
サブカル大学生のみなさんに、
この中から読みたいと思える漫画が一作品でも見つけて頂ければ幸いです。
それでは行ってみましょう!
2017/01/21 追記 3冊追加
おやすみプンプン / 浅野いにお
浅野いにお作。全13巻。
「一番みじめでイヤな終わり方を、トゥルーエンドにしたかった。」
と作者である浅野いにおが語るように、
心にモヤモヤの残る終わり方をする「おやすみプンプン」
でも逆に、これが気持ちのいい終わり方をしたという人もいます。
当初は全7巻ぐらいで終わる予定だったものが、
やろうと思ったことを全部やりきらないと後悔しそうだったという理由から、
全13巻になったそう。
「おやすみプンプン」のラスト、さっちゃんの子どもが駅のホームに落ちたところをプンプンが助けて、代わりにプンプンが死んじゃうっていうラストも案の中にあったらしい。スッキリ終わるのはどちらかというとこっちな気がするけど、スッキリ終わらせたくなかったそうな。
— にっけ (@nikke_1925) 2017年1月14日
水色の部屋 / ゴトウユキコ
ゴトウユキコ作。上下巻完結。
「R中学生」のアホみたいな展開は展開は一切なし。
ゴトウユキコがコメディ要素を排除して、
本気で漫画を書くとこうなるのか……ってくらいエグいです。
主人公の母親が漫画の1コマ目でXXXされ、
そこから物語はスタート。
思春期の少年たちの捻じ曲がった愛情と憎悪が、ドロドロの物語を進めていきます。
ドロドロの物語が読みたい人オススメ。
▷ 【ネタバレあり!】想像の遥か上を行く展開!ゴトウユキコの水色の部屋がとんでもない胸糞マンガだった(褒め言葉)
村上かつら短編集 / 村上かつら
村上かつら作。1巻完結。
このブログでも何度か登場している「村上かつら短編集」。
キャラたちの心情の描写がとにかく上手い。
大人でも、読むと意識が学生時代に戻り、
当時の懐かしさや、苦々しさ、愛おしさなどを味わうことが出来ます。
作品「はるの/よるの/ようだ」は大学時のデビュー作と知り衝撃を受けました。
すさまじい才能。
巻末についている作者のコメントも面白いので、
そこまで読んでみることをオススメします。
ウツボラ / 中村明日美子
中村明日美子作。2巻完結。
謎の死を遂げた美少女「藤乃朱」。入れ替わるように、
「朱」の双子の妹と名乗る少女「桜」が、作家・溝呂木の前に現れるも、彼女の正体は一切不明。
二人の点をつなぐ作家・溝呂木は、盗作に手を染め深い闇に追い詰められていく。
そして事件の謎を追う編集者と刑事たち。
彼らの間を蠢く謎は深まるばかり――。顔のない死体とひとつの小説をめぐる、謎の物語。
絵がMacとPhotoshopで描かれた硬質な線。
中村明日美子さん独特の耽美的な世界観とマッチしていて、
読んでいて作品の中に吸い込まれます。
2巻という短さですが、無駄の無いコマで埋め尽くされた素晴らしい作品。
サスペンス好きにはオススメの作品。
是非読んでみてください。
惡の華 / 押見修造
押見修造作。11巻完結。
1−6巻が中学生編、7−11巻が高校生編という構成。
人それぞれ、生きていく中での黒歴史のようなものがあるかと思いますが、
そんな学生時代に残した後悔や恥ずかしさなどを掘り起こさせてくれる作品です。
高校生や中学生は読んで面白さを感じるとはあまり思いません。
また、イケイケの学生時代を過ごした人にもオススメ出来ません。
すこしこじらせてしまった大学生以上の方には
本当にオススメできる作品です。
ライチ☆光クラブ / 古屋兎丸
古屋兎丸作。全1巻。
実在した劇団、「東京グランギニョル」の上演作品である「ライチ光クラブ」の漫画化作品です。
(舞台の演出に、あの丸尾末広氏が参加していた)
読む人を選ぶ、残酷な描写があったりしますが、それを上回る物語性。
信頼と裏切、美と醜、大人と子供、男と女などの
様々なコントラストが漫画の中で絶妙なタッチで描かれています。
グロ系の描写もなかなかありますが、
絵のタッチのおかげ(?)か個人的にはそこまで気になりませんでした。
また、無邪気な遊び場が、残虐な物語の舞台へと変貌したのは何故なのかを描く、
「ぼくらの☆ひかりクラブ」も同時に読むことをオススメします。
累 / 松浦だるま
松浦だるま作。連載中で現在10巻。
二目と見られぬ醜悪な容貌を持つ少女・累(かさね)。
その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した一本の口紅。
その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。
題材が新鮮ですし、コマ運びが素晴らしい。
キャラクターたちも生き生きとしていて躍動感がある、漫画として素晴らしい作品。
ですが、テーマが人を選ぶ可能性があります……
人生で一度でも「あんな顔に産まれていたら良かったのに」と感じたことのある方。
ぜひこの漫画を手に取ってみてはいかがでしょうか?
南瓜とマヨネーズ / 魚喃キリコ
魚喃キリコ作。1巻完結。
魚喃キリコさん自身が、
「辛くなりすぎちゃって、あんなふうにはもう描けない」
とこの作品について語っているくらい、作者の思い入れがある作品。
せいちゃんのような、夢はあれどどうしようもない男。
ハギオのような、遊び回っているけれどもモテる、どうしようもない男。
かと言って主人公もしっかりしているように見せかけて、とても弱い心の持ち主。
女性向けコミックですが、男性にもぜひ読んでもらいたい一冊です。
僕自身もこの作品にはすごい思い入れがあります。
もし既にこの作品が好きな人がいれば
「ソラニン」「男の子女の子」なども読んでみてほしいです。
鉄コン筋クリート / 松本大洋
松本大洋作。全3巻。
2人の悪童が背徳の街宝町を舞台に繰り広げるアクション。
宝町に住む少年、シロとクロはネコと呼ばれ、他の町でも恐れられる存在。
学校にも通わず、暴力で金を奪い取る荒んだ生活を繰り返していた。
松本大洋の漫画の真骨頂。
絵柄を含めて好き嫌いが真っ二つに分かれる漫画だと思いますが、
作者の世界観がぎゅぎゅっと濃縮された作品になっています。
3巻完結でテンポの良いストーリーもさることながら、
リアルさや人間の生々しさも描かれていて、
物語としても純粋に楽しめます。
映画化もされており、そちらもオススメですが、
まずは何と言っても原作の漫画を読んで欲しい。
カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生 / 渋谷直角
渋谷直角作。1巻完結。
枕営業の末、インディーレーベルプロデュースのJ-POPの
ボサノヴァカバーCDのなかの一曲を歌えることになったが……。
いい年して夢を捨てきれず、サブカルにまみれて自意識ばかりが肥大した、
残念な20代、30代男女の肖像をシニカルな筆致で描く連作短編集。
まずはタイトルがとにかく長い。長過ぎる。
上の見出しも2行以上になってしまっている。
いろいろな皮肉や偏見が詰まった一冊。
設定がリアルすぎて、読んでいて心が痛くなるようなシーンもたくさん。
そして何よりも救いがなく、登場人物が総じてダメ人間と、
僕も今この文章を書いていて一体どこが
この漫画の面白さなのかよく分からなくなってきている。
「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」
なんてもうタイトルからして悪口じゃないですか。
いやーでもこういう観察眼、
普通の人生歩んできたら絶対に得ることが出来ないものだと思ってます。
(一体作者はどういう人生歩んできたんだろう……)
他にもグサグサ心に突き刺さるような作品がもりだくさん。
我こそはサブカルクソ野郎という思う方の必読書。
僕と一緒に心が痛くなりましょう!!!
以下 2017/01/21 追記
クズの本懐 / 横槍メンゴ
横槍メンゴ作。8巻完結。
アニメ・ドラマ化もされた人気作品。
内容がタイトルどおりの「クズ」かどうかは微妙なところですが、
とにかく絵が綺麗で話にスッと入っていきやすい。
この漫画に共感できるかどうかは、
若いうちにどういう経験をしてきたのかで決まるのかも。
あそびあい / 新田章
新田章作。3巻完結。
いろんな人とXXXしちゃう小谷さん。
彼女を独占したいピュアボーイ・山下くん。
そんな二人のストレンジラブストーリー。
束縛とか嫉妬とか喧嘩とか倦怠期とか、泣いたり悩んだりノタウチまわったり、
面倒くさいだけなのに。
それでも、どうして人は恋だの愛だのを繰り返しするんだろう。
――全世界共通の病“恋愛”をえぐる革命的作品!!
「ラブストーリー」というよりかは、
群像劇というような印象。
個人的にはなかなかに気持ち悪かったです。
でも、1巻を読んだら、
読みたくないのに最終巻までいっきに読まされてしまう魅力がこの漫画にはありました。
完成度が非常に高い作品。
変身のニュース / 宮崎夏次系
宮崎夏次系作。読み切り。
大切に思っているはずなのに、煩わしいと感じてしまう人間の矛盾に迫った『水平線JPG』。
ある日、死んだ恋人からとんでもないプレゼントが届く『ダンくんの心配』や、
爆弾魔の孤独を描いた『成人ボム 夏の日』等、
煌めく九編を収録。
宮崎夏次系氏の漫画は絵がとても素晴らしいです。
人物ももちろん素晴らしいのですが、背景がとにかくすごい。
電柱、鉄塔、ガスタンク、廃墟、裏路地、工場、、、
普通の漫画では登場することのないような背景が次々と登場します。
精密なのに乱暴な絵のタッチは他の人には真似出来ない、
今まで読んだことのない感覚を味わえる漫画です。
宮崎夏次系の漫画はどれも、
Amazonでの評価が非常に高い。
今回は、特に好きなこの漫画を挙げましたが、
他の作品もオススメなのでそちらも是非。
2017/05/06 追記
ストップ!!ひばりくん! / 江口寿史
江口寿史作。全3巻。
事実を知らなければ美少女としか見えない大空組の長男大空ひばりを中心とした日常生活を描いたラブコメディ。
当時、少年誌でラブコメディが全盛を誇っている事を憂いた江口がラブコメのヒロインを「女装した男の子」にする事によってギャグとし、
ちゃかす事によってラブコメのアンチテーゼとして描いたギャグ漫画で、
タイトルは関谷ひさしの『ストップ! にいちゃん』に由来する。
今見ても80年代に描かれた漫画とは思えないほどのクオリティ。
江口寿史のセンスは素晴らしいなあと読み返すたびに感じられる素晴らしい作品。
面白いのが「メイキング・オブひばりくん」のコーナーで、
江口寿史が締め切りに間に合わず、あの手この手を使って、連載をサボろうとするようすが作中にも描かれております。
実際に、連載中は、江口が締め切り日に逃亡してしまったことから、
編集部が打ち切りという形で連載終了を決定したという過去があったりも。
その後発売されたコンプリートエディションで、ラスト5ページが加筆された最終話の完全版が収録されています。
いやー今の漫画では信じられないくらい破天荒さ。
小説や漫画はKindleで読むのがオススメ。
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