就活中だからこそ本を読め!ハウツー本以外でオススメしたい2冊【03.きりんのブックオフ生活】

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ご挨拶と近況

こんばんは、きりんです。かなりご無沙汰してしまいましたが、長い時間かけてやってきた仕事がやっと終わりました。今週からまたちまちまと、連載頑張ります。自分の読みたい本を読めるってなんて幸せなんだろう…!

今年も就活がスタートしましたが

にっけちゃんねるのライターさんは、就活を終えて働いている人、真っ只中の人、これからの人、どれもおられますよね。今年は就活開始時期が後ろ倒しになったことで結構話題になっていたように思いますが、みなさんの関心は如何ほどでしょう? 今回は、所謂ハウツー本ではないけど就活に関する本、紹介します。

「就活」と日本社会/常見陽平

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不透明化する採用基準と偽装化された平等性

大学間の格差拡大、「就活うつ」、新卒無業者……毎年、様々な問題を生み出し続ける「就活」。その原因はいったいどこにあるのか。「就活」100年の歴史を踏まえながら、企業の選考モデル・大学の役割・学生の気質などの変化を分析、偽りの「平等幻想」に支配された「就活」の実態を描く力作。

「NHK出版」より

新刊案内に載っていたこの文章に惹かれて購入。サブタイトルは「平等幻想を超えて」。現状の就活が平等でないくらいきっとみんな思ってるし、今後も平等になるなんてちっとも思えない。この本では、平等でないことを批判するのではなく、採用側の目線からなぜ不平等になってしまうのか・それなら就活生はどうすればいいのか、といったもう一歩先の問題が中心になっています。著者の修士論文がもとになっているからか、ややこじつけ感・決めつけ感の強い部分もありますが、自分の就活を振り返りながら読むと非常に面白いと思います。あと、「なぜ自分は選ばれないのか?」という理由のひとつに、“たまたまその志望先が求めるタイプと違っただけ・あなたと同じタイプの人が先に選ばれていただけ”って述べられていたのがなんかすごく良かったです。就活中に知りたかったよ、、
これを読んだら選考で有利になるようなことが身につく!とは言えませんが、就活での企業と自分の立ち位置が見えてくる、という意味でおすすめの一冊。ただし、「平等幻想を超えて」の答え(この本の結論)部分にはまったく同意できませんでした…!

あわせて読みたい

何者/朝井リョウ

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「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」
就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。

「新潮社」より

就活に関する小説といえば間違いなくこれだと思います。先ほどのは自信をなくしてる就活生にもおすすめしたい本でしたが、こっちは止したほうが懸命な気がします。(わたしは就活中に読んで元気をなくしました…)
リアルで、Twitterで、タイプの違う5人それぞれの思いが交錯する描写が、上手だし読んでいて面白いです。就活や、大学生の現状も正しく捉えられていて、きっと登場人物の中に自分を見出すはず。自分と同じようなタイプの行動を小説で客観視させられることになるので、やめてくれーってなります 笑 こちらは読みやすいのでぜひおすすめしたいし、みなさんはどんな感想を持つんだろうって気になる本です。

気になる新刊

傷口から人生/小野 美由紀

表紙イラストが愛☆まどんな先生…!

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか/大塚ひかり

内容紹介の「姥捨て山に捨てられても、みごと生還! 」って1文に笑ってしまった