社会人デビューしたみなさんに送る「いまさら人に聴けないお金の知識」

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『働く君に伝えたい「お金」の教養』(出口 治明、ポプラ社)は、「20代の新しいお金づきあい入門」と銘打って発刊された一冊。キャッチフレーズからもわかるとおり、新社会人をターゲットとしたカジュアルなソフトカバー。

社会人になったし資産運用の勉強でもしよう!という僕にピッタリのこの本で、お金の仕組み(というか考え方)が初心者にもわかりやすーーーく書かれて素晴らしい。これからお金について知識をつけたい方への入門書として最適な一冊なんじゃないかな。

今日はその中から、お金の大原則である『財産三分法』を詳しくご紹介したいと思います。

お金の大原則『財産三分法』

手取りでもらったお金を「財布」「投資」「預金」の3つに振り分ける

(72ページより)

1. 日常で使うお金 = 財布

財布は日常で使うお金。僕たちはポケットにお金が入っていないと日常の生活ができません。財布に現金が入っていなければ電車にも乗れないし、コーヒー1杯、パン1つ買うことができないのです。たとえ口座に1億円入っていようとも、です。

財布はその日に必要なお金を入れておく場所。衣食住に使うお金、日用品、書籍などの趣味に使う金、病院代、美容代…。これらの「生活費」が財布に分類されます。

 

2.なくなってもいいお金 = 投資

いまの手取りを20万円と仮定しましょう。この20万円のなかから、一万円札が何枚なくなっても1ヶ月間生きていけますか?

この問いにパッと答えられた人は、普段から収入と支出の管理をしっかりしているということですね。「皆目検討もつかない」という人は、まず2~3ヶ月、お金の出入りを意識せずに暮らしてみてください。月末に一万円札が1枚残っているのか、3枚残っているのか、それとも残るどころか給料日前はハラハラドキドキの1週間を過ごしているのか。現状をチェックしてみましょう。

「どうやら自分は2万円くらいならなくなっても大丈夫だ」と把握できたとします。この「なくなってもいい」2万円を何に使うか。「投資」に回すのです。たとえば投資信託や株式投資など、お金を殖やすことにチャレンジしても構いません。

(76ページより)

しかし、ただ一口に「投資」と言っても「お金への投資」に限る必要はありません。気になる人にプレゼントを買うもよし、自分のために英語を習っても良し。「うまくいく保証はないけれど、うまくいけばリターンがありそうだぞ」と思えることに使うのです。

どういう「どっちに転ぶかわからない」要素が含まれるものは「なくなっても生活に困らない額」の範囲内で使うのが「財産三分法」のセオリーです。

 

3.流動性の高いお金 = 預金

財布に入れ、投資をしたら、残ったお金はすべて金融機関に「預金」します。

預金は、必要なときにいつでもお金(キャッシュ=現金)、を引き出せること、つまり流動性にこそその本質的な価値があります。

(78ページより)

財布にお金を補充するときや突発的なアクシデントが起こったとき、お金を引き出すのに手間どってしまっては大変です。ですから、預金は金利の比較的高い定期預金ではなく、普通預金からはじめるのが鉄則です。

また、「預金は流動性に価値がある」ということが分かっていたら、「日本の金融機関は金利がゼロに等しい。そのまま預金しておくのはもったいない。成長率の高いブラジル債を買いませんか?」といったセールスに引っかかることもなくなります。「このお金は、金利の高さではなく流動性が大事なんです」と言うことができます。

 


本書では『財産三分法』以外にも、「なぜ、投資が必要なのか?」「20代にオススメの保険はこれ!」「メディアの上手な使い方」などといった、お金にまつわるテーマが散りばめられています。目次を眺めてみて、気になるページから読み進めてみるのもいいかもしれませんね。

こういう本はkindleで読むのがオススメ。