新世代のロボットアニメ5選【その5】ダークヒーローものの名作!『コードギアス 反逆のルルーシュ』
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どうもあいたんです。現在、「新世代のロボットアニメ5選」と題し、2000年以降に放送されたロボットアニメに絞って、作品を紹介しています。
本日紹介する5作目の作品は『コードギアス 反逆のルルーシュ』です。
作品概要
お待ちかね、サンライズ×谷口悟朗の集大成にして至高の名作。未来を信じ、最後まで戦い抜いた少年の物語。
神聖ブリタニア帝国は、世界の3分の1を支配する大国である。少年ルルーシュはかつてブリタニアの皇子であったが、国交の材料として親に捨てられ、現在はブリタニアの植民地となった日本で妹ナナリーと共に名前や身分を偽って暮らしている。ルルーシュはギアスと呼ばれる特殊な力を手に入れ、疑問を抱き続けてきた世界に対し、革命を起こす。
ルルーシュ・ランペルージという男
本作の魅力は、やはりルルーシュというキャラクターに尽きる。そして、その魅力が最もわかりやすく表れていたのが本作の導入となる1期1話である。1話での彼の言動を追っていくと、極めて現実主義的でクールな印象を受ける。たとえば、死んでいった兵士について「俺たちが泣いたって、死んだ人間は生き返らない。所詮自己満足。」と言ってみたり、民間人を虐殺した多くの軍人に向かって「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」と言って何の躊躇いもなく手に入れた能力で殺したり……しかし一方で、「ぬるいんだよ、貴族って。特権に寄生しているだけだから。」と権力を欲しいままに現状維持や自己保身に走る貴族を軽蔑し、感情を露わにするという非理性的な一面も見せている。そこから読み取れるルルーシュのキャラクターとは、弱い者への絶対的な優しさと、どんな局面においても揺るがない理想主義的な強さである。少なくとも、自分が拳銃を向けられたくらいでは動じないくらいの。
そうした性格は他の場面でも見られ、「王様から動かないと、部下はついてこないだろ。」という台詞や、困っている人間を取り囲むやじ馬に対し「どいつもこいつも」と吐き捨てながら真っ先に自分がその人を助けに行くといった行動から察するに、”自らの実行を伴う理想主義”が彼の中核をなしていることが伺える。理想を単なる夢想で終わらせないためには、現実的に考え、実際に行動に移す必要がある。彼が理想主義的でありながら常に冷静に戦略を組み立てるのは、そのような資質を持っているからに他ならない。
『コードギアス』はダークヒーローものの名作
革命を起こすということは、現状の世界を破壊するという点において悪であり、このような主役キャラクターをダークヒーローと呼ぶらしい。誰よりも優しく、しかし誰よりもクールであるという二面性を持った不器用な男ルルーシュ。ダークヒーローとしてこれほどまでに相応しい性格の持ち主を筆者は他に知らない。現状維持や自己保身のアンチとして、今よりも少しでも良い未来を目指そうとする彼の生き様を見届けてほしい。
「それでも俺は明日が欲しい」という叫びは、誰しも胸の中に秘めているものだと思う。本作が多くの人の感動を呼んだのは、そのためなのではないだろうか。もちろん、本作はサンライズが描くメカも魅力的ではあるが、それ以上にダークヒーローものとして名作の類なのである。
このアニメを気に入った人に見てほしいその他の作品
『スクライド』:谷口×サンライズのSF作品。『グレンラガン』と並ぶ男のアニメ。
『天元突破グレンラガン』:表面的な作風こそ大きく異なるが、「世界や人間の未来を信じて進む」という本質においてこの2作は共通している。
『DEATH
NOTE』:同じくダークヒーローものとして、主人公夜神月はルルーシュとよく比較される。筆者の持論としては、二人の最期を比べればわかるように、他人を信じて周囲に未来を委ねたルルーシュと、他人を信じることができずに自分勝手な理想を周囲に押し付けようとした夜神月というふうに、本質は真逆のキャラクターだと解釈している。
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