綿矢りさ「しょうがの味は熱い」の話【04.きりんのブックオフ生活】
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こんばんは。書店に行っても図書分類が頭にちらつきます、きりんです。
今週のオススメ本
綿矢りささんの本の中でこれが一番好きな気がします、「しょうがの味は熱い」
表紙は男女がうにょーんとなっててちょっと奇妙。扉のデザインの方が表紙っぽい。
『勝手にふるえてろ』『かわいそうだね?』に続き、微妙な年頃の女性の行き場のない感情を独特の文体と飄々とした可笑しみで描き出す連作集。「しょうがの味は熱い」「自然に、とてもスムーズに」の二篇を収録。「草食系」だけではくくれない、煮え切らない男と煮詰まった女の、現代の同棲物語。とほほと笑いつつ何かが吹っ切れる、未婚/既婚すべての女性、そしてすべての迷える男性に贈る一冊です。
「本の話WEB」内、特設サイトより
それぞれのあらすじは上記のサイトで読めますが、かなりネタバレ感があるので各自でどうぞ。(立ち読みもできます
同棲する男女、交互にどちらの視点も見られるところが面白い作品。客観的に見てるから笑えるけど、両者のひりひりした感情もちゃんと伝わってきて、あっという間に読めます。連作2篇に分かれているのも読みやすいポイント。文章表現の一つひとつがすごく綺麗で、これが才能だな…って思いました。わたしも才能ほしい。
何か簡単に読める面白いのない?って聞かれたらオススメしたい1冊。
ついでにオススメ
今回引用に使わせてもらったサイト「本の話WEB」
文藝春秋の本のみだけど、シンプルで見やすいし、何か読みたいなって時に見ると面白いです。