どこかで見た / どこにもない風景。 【枕魚】を読んだ!

枕魚 / panpanya を読んだ

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筆者のインスタグラムで話題(!?)となっていた枕魚。

表紙がとても気に入ったので、思わず購入。ジャケ買いみたいなもんです。

感想

不思議なピザまんを探し求める話や、東横線の正体を探る旅の話など、奇妙な世界観の短編が22本収録されています。

緻密に書き込まれた背景の町並みに、ラフスケッチのようなタッチで描かれた主人公がとにかく目を引きます。

画のタッチは暗いのですが、優しいお話が多く、読後感もスッキリ。

筆者が好きだったのは作者さんの日記(詩?)

3〜4話に1つ、日記のようなものが散りばめられています。

言葉選びがとっても好きで、エッセイ集を読んでいるかのような気分。着眼点も面白い。

昼寝でもするかとと思ってごろりと横になり目を閉じたとき
てきとうな景色を思い浮かべることがよくあるが
そのときに重力の方向をどう思い浮かべるかが問題だ

ー 重力 より

もしかして、一般に水中で鮮明に目視ができるというのが普通で
私の目が普通より水と相性が悪く極端に水中で視力が落ちているとか
そういう可能性を考え始めてしまうと
「水中で裸眼だと視界がぼやける」という現象について誰かと言葉で共有したことが
かつてなかったような気がしてきて、「もしや」という気持がすこしずつ大きくなる
皆さん同じように水中では視界がぼやけているでしょうか

ー 水中の目 より

ちいさいころ、太陽を絵に描くときに赤いクレヨンを使っていた
あれはなんだったんだろう、今思えばべつに視覚上は赤く
見えてないはずなのに赤く描いていたのは。

ー わかるようになる より

普段とは違う世界観にどっぷりと浸かりたい人は是非。【枕魚】オススメです。

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1990年生まれ、東京在住。国立理系大学院を修了後、大手メーカーに就職。SEとして働き、現在2年目。インターネットと音楽と漫画が好き。主にTwitterに生息しています(@nikke_1925)