【きんロバ】ワタナベタカシレコ発企画「日々のこと」に行ってきた【まあまあ長編になってしまいすみません】

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みさきんぐTwitter:mistaking_uです。

 

元々思いを言葉にすることが好きで、というよりも、していられずにはいれないと言った方が正しいのかもしれない、幼少の頃より作文の類が大好きだった。そのままこうして二十年ちょっとやってきたが、この頃初めて、文章を書く手が進まず強い嫌悪感を抱く状況に陥っている。

しかし、今日は久しぶりに衝動が止まらない。書きたい書きたい書きたい。残したい。

何故か。新たなロックの空間と愛に包まれてきたからかもしれない。

 

 

 

2015年6月5日

 

これをしたためているのが6月6日になるから、昨日のこと。
日付を見出しにするなんていうクソダサいこと、普段ならしない。ただ今回だけは、この「日」を遺しておきたいという思いから、これ。

 

新宿motionに、ライブを見に行ってきた。
ワタナベタカシのレコ発企画「日々のこと」

 

前日までは快晴だったというのに、不遣の雨。繁華街、歌舞伎町をゆく人々の眉間には皺が寄っていて、足の甲に跳ね返ってくる雨粒と交錯する雨傘がさらに人間を憂鬱にさせていた。目の前には、色鮮やかな呑み屋の看板と青で塗られる雨雫と八割方色を持たない傘。呑まれ打たれる私たち。パレットいっぱいに沢山の色を広げたくなった。

 

 

 

Motionに到着
ワタナベタカシ
ちなみに、私の傘は深い青。

 

 

 

ライブ本編

トップバッター、イロメガネ

 

SEの後にかわいい女性ヴォーカルが登場する。彼女の雰囲気はとても柔らかい。そこから、同じくかわいらしい「女性らしさ」を前面に出した(それだけの)音楽が始まるのだろうと気を抜く人が多いのかもしれない。が、油断することなかれ。イロメガネの音楽はまさにハサミ。
ピンクの紙を切り抜いてかわいげなカードを作ったそのハサミで、己を刺し相手に切りかかる。かわいらしさとそこに秘めたもの。その「秘」が音となって私たちを襲う。限りなく細く尖る音。あゆさんの澄んだ歌声と、私はここにいる、生きていると吐き出される叫び声。歌詞も相まって、聴いていると心がヒリヒリ。なめんなよ、一発で仕留めてやりましょう。

 

 

 

特に昨日は、「勇気を持ってグッドバイ」で心臓をちくんとやられた。

どっかで持ってる劣等感で、私はずっと優等生です
あー体、冷やしてる あー心、冷めていく

 

あの子は紙の人形 歌うだけの才もない
命を燃やしたんだって 虚ろな目をしてる

私の紙人形

 

 

 

挨拶をしたら、あゆさんに「恋してるの?」という言葉をいただいた。
イロメガネを聴くと、女の子になれる。女の子に生まれてよかったなあと思える。歌詞から推測するに、あゆさんはきっと、それを意図して制作しているわけではない。女の子って面倒だなあ。女の子嫌い。でも。

 

 

「なによりも、へいおんを」MV →かわいらしさを感じたいなら

「なによりも、へいおんを」ライブバージョン →かっこよさを見たいなら

 

 

 

 

 

二バンド目、逃した魚。

彼らのライブを見るのは二度目。今回のベースの方はサポートだったが、とても心地よい音だった。明るくて変則的なサウンドに、眩しいくらいにまっすぐな歌詞が乗る。といっても、私CDを所持していないため、ライブで聴きとったものでの推測にはなってしまうのですが。耳の悪い(聞き間違いばかりする)私を信じますか?
脱線してしまった。とにかくまっすぐ(二度目)。高校生の頃に廊下を駆けながら振り向いた、笑顔の友人が追ってくる。あの子の投げたボールが太陽と重なった、グラウンドの隅に転がっていく。あの日々の情景が音を通して蘇ってくる。そして「逃した魚」という新たな青春が上書きされる。ギターヴォーカル須藤さんの顔いっぱいの笑顔が、さらに私たちの心を浄化する。

 

 

 

「プレゼント」MV

 

 

 

 

 

三バンド目、minimals

今回唯一初見のアーティスト。普段はバンド編成でやっていないらしい。どんな音楽なのだろうとかなり楽しみにしていた。
「若くてこういう音楽をやってる人は少ないだろうな」というのが第一印象。メロディラインやバックサウンドは限りなくシンプルなのに、どこか漂う木の香り。ムーディー。最初こそ、どこかオシャレなバーにいる気分になった私。
しかし徐々に感じ取ったのが「ロック」のエモーション。どこからロックがやってきたのかわからない。そりゃ編成からしたらロックバンドだけどさ、歌声か?歌詞か?イカツイ恰好をして、不平等を叫び病み悪態をつくだけがロックンロールピーポーじゃないんだと。その時に気が付いた。そうだ、若くてこういう音楽をやっている人が少ない、んじゃない。「若くしてこういう音楽を出来る人が少ない」んだと。

 

付け足しのようになってしまいますが、サポートのサックスがとても良い味を出していた。そして、イロメガネやおかもとえみさん(ワタナベタカシサポート)目当てで来たであろうおじさま達がminimalsを観ながら身体を動かしていたのが印象に残ってる。minimalsは絶対に素敵な音楽だ。

 

 

 

「ゆるやかドラゴン」

 

 

 

 

 

 

そして、今回の企画者にして主役にしてトリ、ワタナベタカシ。
と、その前に。各々の転換中にはユニコーンの曲がかかっていて、リズムを取りながらにやにやしていた。ワタナベタカシさんの仕業に他ならないでしょう?だって。分からない方に一言、彼はユニコーン(奥田民生氏)を崇拝している。

 

 

 

そしていよいよライブの話へ。転換BGMが終わって流れてきた曲(入場曲。SE)にまたもやニヤリ。「はじまりはいつも雨」by ASKA。ワタナベタカシさんは雨男で有名。ほら、今日も雨で客の足元は濡れてる。

 

その音楽にノって現れた彼へ投げられるのは、「ワタナベタカシー!」「タカシー!!」という無数の呼び声。ここで私はすぐにノックアウトされてしまった。ああ、この人はこんなにも愛されているんだなと。

 

 

「ワタナベタカシ」というアーティスト名からも察していただけるであろうが、実はソロである。サポートとしてギターとベースを呼びバンドセットとして活動する際は、ドラムヴォーカルに変貌を遂げる。

 

 

 

エッ!?ドラムヴォーカル!?
そう。まずドラムヴォーカルのバンドは数えられる程しか存在しないため、ワタナベタカシさんは希な存在。その中でも、彼はとにかくドラム技術において抜きんでている。上手さが半端ない。私は彼の明るくてカラッとしているスネアの音が好き。今回も一曲目のドラム一音目から魅了されました。…………いい音だ。

 

 

 

ごめんなさい、長くなりそうなので一旦ここで見出しと動画つける。
読むの面倒だと思う方は、この動画というか音聴いてから閉じてね。

「RC」

ワタナベタカシズム

 

①ドラムの申し子
ルールなどないドラミング。と言ってもひっちゃかめっちゃかではない。フレーズフレーズのリズムラインがみんな面白くて、世界のどこにもない新たな音楽を観て聴いている感覚に陥る。シガテラというバンドで活動している時の彼のドラムもまた、そりゃ魅力的だった。いや、魅力的だに言い換える。上手いし、サビ四打ち組のお口をあんぐりさせるほどのドラムを叩くが、決して歌の前には出てこない。歌と噛み合った技ありな音や、まるで歌っているかのような音を紡ぎだす。歌うドラム、いわば花を添える存在。

 

 

私はとにかく彼のドラムが大好き。私は日々こうして音楽に触れているわけだが、たまに、ちょっと心を動かすようなバンドに出会ったりする。でも何か、どこか惜しい。次に、その人たちのライブを観ながら「惜しい」原因を特定することに努めることに。そしてそれが「ドラム」であると気付いた時、すぐに、必ず、考えること。
「ワタナベタカシならば、どう叩くのであろうか?」

 

 

 

②観て楽しタカシ
今回ライブに酔いながらふと頭に浮かんだ、
「サイレントで彼のドラミングを観てみたい」

 

観ているだけで楽しくなれるようなドラムの叩き方をする。ドラムセットの向こう側、座りながらにして躍っている様。そんなドラマー今まで見たことないんですよ。①で言及したように複雑なリズムを叩くため、腕と足とが動きまくっているからだと予想してみたのだが、どうだろうか。うーん。でもスローテンポな曲でも独特な動きをしているからなあ。
早くでっかくなって、ライブDVDとか発売しておくれよ。

 

 

 

③企画名とCDタイトルと曲名と歌詞
『日々のこと』
ill、日々のこと、fts、カエル、ゆったりと、何もないな、ぼくはなく、RC、街

 

 

企画名兼CDタイトルと、曲名たち。
一目でワタナベタカシの音楽と人となりが分かる。気がしている。駅へと急ぐ道で、足元に目をやり初めて気づいたタンポポの存在と春の訪れ。これがワタナベタカシ。それに心が温まり笑みを浮かべてしまうのが、私たちオーディエンス。けれど、それだけに留まっていては何も面白くない。ここで主張したいのが、彼の音楽は限りなくPOPで聴いていて楽しめるんだけれど、少しニヒルさ捻くれ感が漂っているところ。わざと抜けた音を出したり。カウベル使っているところもね。その傾向は歌詞でも言える。

 

 

数年間の
充電完了
終電覚悟
忠犬ハチ公「ワン」
「RC」

 

人間は財力で決まるって
そりゃ一理あるけど一理しかない
「何もないな」

 

あのストロボ光るステージ
魅力的な不細工が立ってる
僕はそれを観て何か思って
またあなたに会いたくなった
「日々のこと」

 

 

聴いていて語呂合わせや韻で歌詞を選択しているように思える部分はかなり多く、耳に心地よいし楽しい。そこで意味は特になさそうだなと気を抜いていると、ふいに驚く瞬間が現れる。そういうことか、と。意味がなさそうで意味があって……ないのかもしれない?

 

「日々のこと」を、ワタナベタカシはゆったりとじっくりと見ているんだろう。その中で一人面白いこと(音楽的活動に置き換えるなら歌詞とか)を思いついては一人で笑ってみたり。

 

 

 

④MC
とにかくゆるい。喋るはずだったことを忘れる。滑る。噛む。

 

この企画では、「言い残すことはありません」と言いながら、その後けっこう話すこととなったタカシさんに会場が笑いました。恥ずかしがりやなのか、口下手なのか。もっとうまく話せた方がいいんじゃないかなーと思う。
ただ、それがタカシさんらしさであって、そんな姿に対し愛のある笑いとヤジを飛ばす観客を背中で感じた私は、ああこのままでいいんじゃないかと思い直した。

 

 

 

⑤愛
今回の企画で私は、前から1.5列目と言えるような(微妙な)位置でライブを観ていた。そこで感じたのは二つの「愛」。

 

まず一つ目、観客の多くがワタナベタカシさんを好きだということ。そりゃここはライブハウス。「好き」という思いがなきゃ、わざわざ金を払ってまで足を運ぶ場所ではない。けれどそういう「好き」ではなくて、ワタナベタカシの音楽を愛し、それだけでなくワタナベタカシという人間に惚れこんでいる人で溢れていた。私はその沢山の愛を背中で感じながら、前からやってくる音楽から離れられなくて、もうパンク寸前。本人は分かっているのだろうか……ワタナベタカシは愛され者だ。

 

 

 

そして二つ目は、ワタナベタカシの音楽に対する愛だ。彼から「ライブハウスに行くきっかけになった大切なバンド」と聞いていたC-999の夜光虫のカバーが始まった時、ああもう、この人は本当に音楽が好きで、音楽を大切に思っているんだと確信。また、最後のMCで「こうやって音楽をやって来て、一人用の曲を作って(この表現がクソ愛おしかった)、五年やってきたバンドが終わって、でも、それも無駄だったとは思わないし」という言葉から、たどたどしくても(言い残すことはないと言ったのにもかかわらず話し出してしまったことを含めても)、彼なりの想いはしっかりと伝わってきた。きっと、今まで彼が経験してきた全てのことが今の音楽に繋がってきている。たまに自信がなくなったり、やさぐれることがあろうとも(twitterをフォローしてみれば分かります)、今音楽を続けていて笑っていて私たちを笑わせてくれていること。彼が音楽を大好きだということがまっすぐ伝わってきたライブであった。

 

 

 

 

 

ワタナベタカシのまとめ

長々とすみません。ここまで辿り着いた方はどのくらいいるのだろうか。

もっと言いたいことはある。サポートギター、伊藤龍一郎さんのコーラスがワタナベタカシさんの歌声と非常に相性が良いために聴いているだけで昇天しそうだとか、サポートベース、おかもとえみさんのベースがとにかく上手い上にステージ上での表情が魅力的だとか。

 

 

それらを全てひっくるめて、とにかくステージからの音楽・愛、フロアからの笑顔と愛、それに挟まれることとなった私は楽しくて幸せで感無量で、ワタナベタカシが好きで本当に本当に本当に良かったと思っていた。思ってる。

 

 

多くの人から、君がライブ通いするほど好きなバンドどんどんいなくなっていくけれど大丈夫か?と声をかけられるようになったが、私は大丈夫。こんなにはっきりと音楽が好きで好きでたまらなくて、その上で音楽制作をしているワタナベタカシと、笑いながら超絶技巧なドラムを披露したり歌ったりしているワタナベタカシがいれば大丈夫。

 

 

そしてなぜか、どんな形であれ彼は続けていくと思っちゃうんだよなあ。そうやって信じている自分にもびっくり。でも、そうやって信じられるほどの人の音楽だから信じてしまうんでしょ?よくわからん。ただ、もっと沢山の曲が聴きたいよ。待ってる。

 

 

 

本当のまとめ。ロックとは?

このライブを通して「対バン形式のライブの在り方」を思い知らされた。
イロメガネ、逃した魚、minimals、ワタナベタカシの四バンドが出演したのだが、どのバンドにもどの瞬間にも飽きることがなかった。ずっと聴き入って見入って、耳がどんどん肥えて幸せになるような数時間。

 

 

そして、ワタナベタカシさんがそう意図的に組んだのかは分からないが、この企画から感じる一貫したテーマのようなものがあった。

 

それは「らしさのロック」

 

可愛らしさから滲み出る痛痒いロック、まっすぐで眩い好青年ロック、世代を超える凶器を捨てたロック、そしてワタナベタカシ。

 

ルールだとか流行りだとか、売れるために自分を捨てるとか、そんな音楽をやっていて楽しいのだろうか。少なくとも私は、彼等らしい音楽を聴いて惚れて幸せを感じたいと思う。

 

仲の良い人たちを呼んで楽しくやるライブもそれはそれで楽しいかもしれない。しかし、「対バン」であるからには全てのバンドで心動かされ、全てのバンドを好きになりたい。耳だけでなく心も満たされたい。そしてライブを通して何かしらの気付きを得たい。そんな対バンライブが増えればいいのになーと心から願う。

 

 

 

とにかく、よい企画でした。お疲れ様でした。ありがとうございました。
私は音楽が大好きです。愛してます。

 

 

 

ワタナベタカシさんと出会うことになった、きっかけのツイート。
どんなに第一印象が最悪でも、その後どうなるかなんてわからない。

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ABOUTこの記事をかいた人

都内の大学へ通うありふれた女子大学生。 ありふれたきんぐ。 女なのにきんぐ。 音楽と食べ物と寝ることが大好きです。