クリープハイプ『世界観』全曲レビュー

SPNSORED LINK

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こんばんは、にっけです。いやー9/8のクリープハイプのライブは良かったですねえ。普段のライブではやらないようなレアな曲も沢山聴けて、それだけで行った価値があったかなと思います。

そして、クリープハイプ4枚目のアルバムとなる「世界観」が9/7に発売となりましたね。僕もフラゲ日に渋谷タワレコにダッシュして購入、今日で聴き込み4日目くらいになります。
10周くらいは聴き込んで、だいたい全曲を覚えたかなーと思うので、このあたりで軽く全曲レビューでも書いてみようかなと思います。

fullsizerender

アルバム全体を聴いて

全体として、新しいチャレンジが多いアルバムだなという印象。正直言うとやりたい放題やっている、けど散らかることなく全部クリープハイプというフォーマットに収まるんだから尾崎世界観は天才だと思いました。

アルバムをまだゲットしていない人はYOUTUBEにトレーラー映像がアップされているので、それでも聴きながら読んでみてください。

1.手

アルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」の3曲目に収録されている「手と手」の続編。

時計の針はもう3時を指してて
よくある話で笑えないよな

などと、ファンにはたまらないあの名フレーズが散りばめられております。
アルバムの一曲目を飾るのにふさわしい疾走感のある曲。これが一曲目にあるってことは、このアルバム「世界観」は王道を走るアルバムなのかなーと思いきや、
ここから先に大波乱の展開が待ち受けていようとは……アルバム内で一番ロックバンドらしいストレートな曲だと思います。

2.破花

代々木ゼミナール CMソングとして認知度も高い曲なのではないでしょうか。
個人的には途中のカオナシさんのスラップが好き。↓のツイートの「クリープ新曲」ってやつがこの曲でした。

ちなみにこのシングルのDVDで演奏されている「テレビサイズ」、音源化されないのかなーって思っていたらこのアルバムで音源化されましたね。

3.アイニー

「境界のRINNE」のオープニングテーマとなった「アイニー」

いやー、クリープハイプの最近のタイアップ祭りはスゴイですね。
二次元と三次元の決して交わることのない思いが歌詞に込められていて、カオナシさんも歌詞を絶賛してた気がする。
とにかく歌詞が可愛くて、個人的にこのアルバムですごい好きな曲。

4.僕は君の答えになりたいな

足したり引いたり ましてや掛けるなんて
なんとか割りきってここまで来た

という天才的な歌詞から始まるラブソング。
どうやってこういうフレーズって思いつくんだろう……前にドレスコーズの志磨遼平くんとの対談で、歌詞書く時はベッドの上でだらだらと思いついたフレーズをケータイに打ち込む、みたいなのを読んだ気がするんだけど、この歌詞もそうやって書かれたのだろうか。

SHE IS FINEの

後悔の高さ ÷ 2

っていう歌詞を思い出したりもした。

5.鬼

日本テレビ系日曜ドラマ「そして、誰もいなくなった」の主題歌。ドラマは見てないけど、ドラマの不気味な雰囲気とマッチしていて最高、らしい。ライブのゲストとして登場した志尊淳くんがそう言ってました。

アルバムの中の曲としてはイマイチかな〜と個人的には思ったのですが、次の「TRUE LOVE」との繋がりを考えるとアルバムには無くてはならない曲な気がしてくる。

6.TRUE LOVE

印象的な「鬼」のコーラスからひと続きになっているかのように続くこの曲。ここを聴いてメチャメチャ良いアルバム編成だなあと思いました。

このアルバムで最もチャレンジングな曲で、ラッパーのチプルソ氏とコラボしたラップ曲になっている。僕自身はチプルソ氏のことは知らなかったんだけど、そっち界隈ではとっても有名な人っぽいね。
そしてそして、尾崎世界観もラップを披露している、っていう今までのクリープハイプにはなかったね……僕のTLでは賛否両論だけど、僕は好きです。ライブではどうするんだろうね。ライブで見たい。

7.5%

アルバムに付いてきた短編映画「ゆーことぴあ」に使われてて、そこで聴いたら映画のイメージとピッタリですごく良かった。肝心の映画はあまり良くなかったけど。マイヘアの椎木くんがただただカッコ良いってだけの映像だなって思ってしまった。

5パーセントくらいで酔ったらさ
5パーセントくらいは信じてよ

お酒を飲んで、好きな人とワンナイトラブな展開になって、そこには愛はないことは分かってるんだけど、僕は好きなんだよなあ、ああそんなこと考えてたら朝になってしまった、っていう映像が脳内に浮かんだ。

8.けだものだもの

イントロからもすぐ分かると思うけど、心の中のぐちゃぐちゃの気持ちを書いた曲だってなんかで言ってた。このアルバムでは「けだものだもの」と「テレビサイズ」がぐっちゃぐちゃの気持ちを歌った曲だなって思った。

瞳に映るこの何かを見て目を覆いたくなるだけだもの

ここの歌詞がスゴイ。

ちなみに同名の漫画があるっぽいね。読んだことはないんだけど。タイトルはそこから取ったのかな。読んだことある人もしいたら内容教えて。

9.キャンバスライフ

9曲目は安定のカオナシ曲。疾走感のあるメロディはカオナシ曲では初なんじゃないかな。Twitterでは割と評価が高い気がする。

あれは八月の終わり頃 あの子は一コ上の子

から始まる途中の独白部分も印象的。ライブでも再現性高く演奏されてて「すげえ…」ってなった。

10.テレビサイズ(TV Size 2’30)

「破花」の特典として付いてきたDVDのライブ映像で披露されてて、その頃はタイトルも決まってない曲だった「テレビサイズ」が音源化。音源化されないもんだと思ってたから嬉しい。
とにかく激しく歌詞を吐き散らすように唄う。最近のクリープハイプでは少なくなってきた「怒り」の感情を思いっきり曲にぶつけてる。「あ」以来なんじゃないかな、こういうクリープハイプ好きだなあ。

11.誰かが吐いた唾が キラキラ輝いてる

弾き語りブルースのような曲。駅前から一本入った路地裏でギター片手に歌ってるようなイメージ。尾崎世界観一人での弾き語り曲。
弾き語りといえば個人的には「ヒッカキキズ」が印象に残ってるんだけど、この曲はまたぜんぜん違った印象で、自分の内面の感情をギターに乗せておもいっきり歌詞にぶつけてる印象。

2番のAメロで、

なんとなく持て余した 2番のAメロみたいな
なんでもない時間が いまさら愛しい

って唄うんだけど、こういう歌詞は尾崎世界観にしか書けないよなあって思う。「ABCDC」とか「テレビサイズ」「社会の窓と同じ構成」あたりの、曲自体を俯瞰的に捉えてそれを歌詞にしちゃうっていうのは発明だわ本当。

12.愛の点滅

あれこの曲もこのアルバムに入るんだっけ!?と思ってしまうくらい遠ーい昔の曲のように感じた。
脳内ポイズンベリーの主題歌でもあるね。

特筆すべきことはないんだけど、

何かが起きるかもしれない

の「しれない」のところの字余り感が好き。

13.リバーシブルー

明星「一平ちゃん」のCMのタイアップ曲。PVでメンバーが初演技に挑戦したことでも話題になりましたね。夏っぽくてとにかく爽やかな曲。

シングル曲はどれもそうなのですが、このリバーシブルーは特にアルバムで聞くとまた違って聞こえました。

Youtubeのサムネイル画像がメチャメチャ不快でもっと良いの無かったのかなって思う。

14.バンド

このアルバムで一番の名曲は間違いなくこれ。超良い。

「バンドメンバー大好き!」「バンドは最高!」みたいなよくあるメッセージソングじゃなく、
人間は究極的には一人だからこそ、必要なときにいつでも「バンドになれる」という関係性で一緒にいてくれることが嬉しい、
みたいなことを歌ってるんだと解釈しました。

付かず離れずでこれからも

って言葉にぎゅぎゅっと全てが集約されてるね。

ちなみに歌詞にある 2009年11月16日 は、他のメンバーの3人が加入した日だそう。感慨深すぎる。

つい先日のライブでもこの「バンド」を聴いたんだけど泣きそうになりました……

さいごに

「らしくなくなった」とか言われがちな世の中だけど、クリープハイプはどんな曲をやってもクリープハイプのままだし、
とにかくこのアルバム「世界観」は最高傑作だと思うからクリープハイプ知らないみんなにも聴いてもらいたい。

クリープハイプの日のライブレポはこちら。
▷ 2016/09/08 クリープハイプの日@新木場STUDIO COAST 行ってきました